【7月18日(月・祝)10:00〜12:00 赤崎漁村センター】 大船渡市での最後の公園遊びの会場となったのは赤崎町。 この漁村センターも高台に位置し、 すぐ下には大船渡市立赤崎小学校があり、 高校時代の僕はよくこの前を通って釣りに出掛けていました。 しかし・・・
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変わり果てた景色にここでもまた愕然としました。
高校時代は楽しみにワクワクして通っていた景色が、 津波とともに悲しい景色に様変わりしていました。
もともと子どもの数が少ない地域だったが、 小学校の校舎が使えないので、 子どもたちはそれぞれ転校したのだといいます。
そんな赤崎地区での『公園遊び』だったので、 あまり子どもは来ないだろうなーと予想していましたが、 やはり開始予定時刻になっても誰も来ない。
それでは!ということで大人5人で〈めんこ〉を始めました。
「楽しそうな雰囲気につられて子どもたちもここに来るだろう」
という根拠は無いけど今までの経験から来る自信がありました。
それから10分後、案の定女の子の姉妹が遠くの方に見えました。 なんかやってるなー、という視線を遠くから送りながら徐々に僕らに近づいてくる。
「やっぱり楽しさには匂いがあるんだなー」
なんて思っていたら、さっきまで近づいてきていた姉妹が遠のいていく・・。 あれ?普通なら「ここで一緒にやろうぜ!」って誘えばみんなで楽しく遊べるのにな・・。
なにかがおかしい。
その違和感を確かめるべく、 姉妹に近づいていくと妹が泣き出した。
「こわい!!」
そう、妖怪ガキ大将の顔を見て、怖いから近づけなかったのだ!
走って逃げていってしまい、お姉ちゃんもついて行ってしまった・・。
秋田県には「なまはげ」という鬼がいて、 「悪い子はいねがー」 と言って子どもたちの度胸を試すのが風習らしいが、 妖怪ガキ大将の顔もそれに匹敵するほどそんなに怖かったのか・・。
なるほどなるほど。 うまくいかないものだな。 子どもは大人の思いどおりにはいきません。 なぜなら子どもの創造力は無限だから! と同時に妖怪ガキ大将の顔も再考の余地有りです・・(笑)
それから3人女の子が来て、 妖怪ガキ大将はいなくなったのですが、 鳥取から来た見たことのないお兄ちゃんやちに警戒心満々で、 なかなか心を開いてくれません。
でもそこは楽しいことがしたいと思って集まったいわば同志。 時間が経つにつれ心を開き、 一緒にいろんな遊びをすることができました!
宝探し・缶蹴り・ボールだるまさんが転んだ・かけっこなど、 遊びはどこの地域のどんな子どもでも「楽しい時間」を提供してくれます。 子どもは生まれ持って「遊び心」を持ち合わせているはずだからです。
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最後にみんなではいチーズ☆
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これで岩手県大船渡市での『復活!公園遊び』は終了。
『なにかできないか』の思いは 『僕らにもできることがある』の確信に変わり、 大船渡の子どもたちとの「遊び」のなかで、 『学び』を与えてくれ、 『初心』を再確認させてくれ、 そして何より嬉しかったのは一緒に笑顔になれたことです。
子どもの本質はどこにいても変わらない。 変わっていくのは子どもを取り巻く社会や大人だけ。 いまそんな変わっていくほうに身を置く僕らにチャンスを与えてくれたような気がした今回の岩手県での『復活!公園遊び』でした。
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