【2011/3/11】 僕らはこの日を忘れないだろう。 いや、忘れてはいけないのだ。 あの東日本大震災が起きてから誰もがずっと考えていた。
『僕らにできることは何だろう』
震災後に多くの物資が被災地に届けられ、 多くの団体や著名人、ボランティアの方々が被災地を訪れ、 「自分にできること」を精一杯やってきた。
被災地を直接訪れることはできなくても、 募金活動や物資の支援など、 遠く離れた土地でも「自分にできること」を誰もが少なからず実践してきたはずだ。
僕の故郷は岩手県。 高校生活を過ごしたのは沿岸・大船渡市。 青春時代を共にした街が津波に流され、 僕自身を育ててくれた街やそこに住む人々を失ってしまった事実に対して、 「自分にできること」を模索していた。
震災直後はいろいろな状況や被災地の現状を熟慮し、 被災地には行かず、 こっちでできることを精一杯やろうという選択をした。
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しかし震災から4ヶ月が過ぎようとした頃、 被災地である大船渡市役所の避難所で働く同級生との電話の中での言葉に、 僕の心が動いた。
「生きていく上での最低限のライフラインは回復したから、 今は毎日をいかに充実したものにできるかをみんな考え始めてるよ。 それがテレビだったり、スポーツだったり、遊びだったり。 でもね、小中学校のグランドは仮設住宅が建ってしまってるから、 子どもたちが遊ぶ場所は少ないんだよね・・。」
この話を聞いたときに思った。
『今こそ自分にしかできないことがあるんじゃないか』
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僕の高校時代のサッカー部の先輩に、 元日本代表で現鹿島アントラーズの小笠原満男さんがいる。 満男さんは震災直後から多くの物資や勇気を届け、 今も自分のコンディションを顧みず支援を続けている。
僕は小笠原満男さんと同じようなことはできない。
でも僕は僕にしかできないことがある。 それはやまつみスポーツクラブが全国に誇れる事業である「復活!公園遊び」であり、 今年度から始めた《妖怪ガキ大将と共に行う公園遊び》だ。
震災から4ヶ月が経過した今、 被災地の皆さんが心の充実を求め始めたなかで、 子どもたちが遊び場に困っている現状。
『今こそ自分にしかできないことがあるんじゃないか』
それから準備を始め、 被災地の友人に協力をしてもらい、 7/17(日)と7/18(月・祝)に計3ヶ所で「復活!公園遊び」を開催出来ることになった。 |
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