「米子市再生・元気回復 ズバッと改革!熱血市政」 うわばしげとし(上場重俊)ホームページ

文化施策について

 図書館・歴史館・公会堂についてですが、私はお金に換えられないものほど大事なものはないというポリシーをもっています。空気・水・幸せ・感動・信頼、それらはお金では絶対に買えないものです。身につけようと思っても即座に身につくものではありません。豊かな大地が稔りをもたらし、非常に永くの時間をかけて培われた私たちの非常に大切な財産こそが文化です。人が人として感謝すべきものだと思います。

写真12月19日金曜日夜19時から田園の二階でまちづくりの皆様と私、上場重俊との間でまちづくり文化についての話し合いがもたれました。これはまちづくりメンバーの皆様が三人に自分たちの活動の状況や、今後についての要望をされて、それぞれ三人に今後のマニフェストや公約に取り上げてほしいとの趣旨で開かれたものです。

上場重俊発言


【挨拶】
 今回、決意にいたりましたが、迷いに迷い、悩みに悩んだ夏から秋でございました。是今の皆様からの山陰歴史館、米子図書館、そして公会堂、さらには文化政策について将来展望が持てないという切実なご意見について、誰かが必ず実現しなければならない訳だとすれば、是非私に皆様の貴重なご意見の実現に務めさせていただきたいと思い立ち、職を辞しまして一人の男となり、決意させていただいた訳でございます。ですから今日は皆様とお話ができるということになって本当に喜んでいるところであります。

【居住としての都市計画 】
 先ずは都市計画について少しお話させていただきたいのですが、ヨーロッパの都市には城壁がありまして、戦争の際は城の中は情け容赦ないのですが、城壁の外の農民を殺すことは相成らないことになっていたわけであります。そのことが鉄則としてあったわけです。我が国の中世の城郭も似たところがありまして、農民は必ず支配下に置かれます。また、城壁のなかは人口が増えてきます。そうするとどこに住むのだ?トイレはどうするのか?ごみはどうするのか?そうした限られた空間のなかで、自分達の暮らしぶりを自分達でルールをつくって規制をしていくのが都市計画の根源です。そうすると暮らしということが中心となるわけです。ですから「まちなか」であるとか「居住」ということはすごく重要性を持つわけです。私は都市計画について、現代の各市町村の創意・工夫を訪ね歩いて様々な勉強をさせていただきました。

【相反する意見を認め共通認識していくことが自治】
 二番目には、市民は各々が互いに相反する意見を述べる権利を持つということですが、それでも皆の意見に耳を澄まして聞いて、集約し、最大多数の決定を納得してもらう、それが自治というもの、ガバナンス(統治)というものの鉄則なのだと思います。その時、似たもの同士・同じ意見同士で集まっているものをパーティー(政党)という訳です。(仲良しの)グループ活動と自治は異なります。相反する意見や主張を認め合い、共通認識をしていくことが自治というものだと思っております。そのことを前提に米子の中心市街地についてお話をさせていただくこととします。

【中心市街地と行政の役割】
 私が随分気がかりなのは、当事者とは誰なのか?ということなのです。米子中心市街地にお店を構えられていても中心市街地にお住まいとは限りません。当事者は誰なのか?をしっかり考えていかなければなりません。
 後藤駅の近くの道路は県道になっているのですが、舗装がしっかりされていないので雨が降ると水が溜まりお困りの方がいらっしゃいます。又、廃屋のとなりにお住まいの方の中には猫の被害に遭われている方もいらっしゃいます。その際、県道ですから市は関係ありません、廃屋は個人のプライバシーですから市は関係ありません、と市が回答しているわけであります。私はこういった市の対応に違和感を持っています。失踪者の戸籍上の問題は市の責任となります。そこで国の制度に問題があるなら、市は国に対して制度の改正を強く要望しなければなりません。
 伯耆の国文化計画に物足りなさを感じていますが、県の職員時代は口が裂けても言ってはならないことでした(笑)
 協同推進計画については、文章はよく出来ているのですが実際に市と民間のコラボレーションをどうするのか?ということをもっと掘り下げて実践していく余地があると思っています。
写真【図書館・歴史館・公会堂について】
 図書館・歴史館・公会堂についてですが、私はお金に換えられないものほど大事なものはないというポリシーをもっています。空気・水・幸せ・感動・信頼、それらはお金では絶対に買えないものです。身につけようと思っても即座に身につくものではありません。豊かな大地が稔りをもたらし、非常に永くの時間をかけて培われた私たちの非常に大切な財産こそが文化です。人が人として感謝すべきものだと思います。図書館・歴史館・公会堂について私が皆様方と若干違和感があるとしたら、米子市のものではないということです。なぜなら、伯耆の国、つまり鳥取県西部の皆様が、図書館・歴史館・公会堂を利用されるからです。共有という概念を皆様が認識することで、周辺市町村との連携がより強固なものとなると思います。

(1)図書館
 個別に申し上げますと、図書館については、片山元県知事のもとで運営の仕方や蔵書の種類を学ばせていただき、県内の市町村の図書館は詳しく知っているつもりでございます。また様々な地方都市の図書館に行きますとおおよそのその都市の特色が分かるものです。しかしながら米子の図書館にはそういったものがなく、私は大変残念に思っています。米子の特色を出しつつ知の拠点としての役割を果たす図書館にできたらな、と思っています。鳥取県で言いますと、県庁のとなりに図書館があるうえに、県庁の2階にも図書館が設けられております。私が西部総合事務所に入りました時、どのように本を扱っているのか?と問いましたら、職員から「近頃はネットの時代ですから、日本法規などもなくていいのです」という返事が返ってきました。私はそれを聞いて、全国から本屋がなくなり、国立国会図書館も不必要になるのか?と思った次第でございます。そこで西部総合事務所の3階にミニ図書館を作ったわけです。そこには新修米子市史や郡部、各町村の歴史書などを置き、事務所のミニ図書館にいたしました。職員がまず学ぶ姿勢にならなければなりません。
写真(2)歴史館
 次に歴史館についてですが、名前がそもそも山陰歴史館でありまして、市庁舎、県庁の庁はよく皆の話を「聴く」の庁でございます。例えば南町奉行所で大岡越前はまず「聴く」、ということをしたわけです。聴くこと、知ることが大切です。私は全国の歴史館を訪ね歩き、各都道府県の歴史を勉強させていただきました。山陰歴史館と名乗るのですから、他県の方に、山陰の歴史を知っていただけるものにしなければなりません。かつて江戸時代にはお金もなく大水に遭ったり、飢饉や日照りがありましたから、二宮尊徳や荻生徂徠(おぎゅうそらい)をはじめ、多くの偉人がふるさとを建て直してまいりました。徒手空拳で飢饉などの膨大な損害に立ち向かったのでございます。我々は歴史を通じ過去の偉人達から多くを学ぶことができます。また歴史を知り、自分とのつながりを認識しなければ郷土愛も薄れ、ふるさとがどんどん廃れていくわけです。そういうわけで私は歴史館をさらに重要な位置づけにしたいと思っております。
写真(3)公会堂
 さらに公会堂につきまして、私はいくつか問題意識を持っております。お金が実際どの程度かかるのか?と市議会で質問があって、いくらかかるか分かりません、という返答でした。私はそれに馴染みなせん。いくらかかるのでしょう?という目論見があって、いかにしたらどの程度安くなるのか?いかにしたら利用が増えるのか?それらのことを加味して費用対効果を考える、そういったところに知恵を絞る余地があり、もっと議論をしていかなければならないと思っております。また米子市内には古くて大変値打ちがある建物がございます。今まで古い、便利が悪いなどの理由で軽んじられてきました。パリ、ミラノ、ローマをはじめ諸外国の各都市では古い建物にこそ価値がある、と思われています。私は古きものの声を聴き、遺すべきものは遺すべきだと思っております。芸術や文化は私達が生きていくうえで命が沸き出づる一番大切な源であります。私達は芸術や文化をもっと見直していかなければなりません。
 最後に、私は米子を庶民のまちだと思っております。米子市には殿様はいなかったわけですから町衆がきちんと話し合って治めてきたまちであると思っています。そういう意味で米子が地方自治の先進地となるようなまちになるには文化の力を借りなければなりません。
 長くなりましたが私、上場重俊の話は以上でございます。
関連HP公約や決意

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