■味・価格の差はなぜ? 近くのスーパーなどでよく見かけるお手頃な輸入マンゴーに対し、国産マンゴーは、値段が高騰気味。甘さを筆頭に、輸入物とは比較できない格別な味わいなので仕方がありませんが・・・。その差は、ひとえに収穫方法にあります。輸入物は未熟のうちに収穫しないと日本まで輸入できず、国産マンゴーは樹上で完熟してから収穫できるので、これだけ大きな差が出てしまうそう。ここでおもしろいのが、国産マンゴーは「もう食べてもいいよ〜」という完熟を示すサインとして、自らの実を下にポトリと落とすところ。すごい自然の原理でしょ?あっ、「地面に落ちて潰れてないの?」と心配される方もいるかもしれませんが、あらかじめネットを張り、キャッチしてくれるのでご安心を。落ちた実だけがまさに食べ頃という訳です。従って国産物は熟した季節のみの収穫になりますし、当然出荷時期も限定されます。その分希少価値が高くなるので、どうしても価格が高くなってしまうのです。種類では、黄色のペリカンマンゴーがややお手頃、名の通り赤っぽい色合いのアップルマンゴー(アーウィン種)が、比較的高級品の扱いを受けています。
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マンゴーの隠れたパワー マンゴーの一番の特徴は、果実で最も多くのビタミンAを含んでいるということ。目を酷使する人(コンタクトレンズを使用の人)にはピッタリです。さらにビタミンCも多く、相乗効果にも期待。ビタミンAは肌のかさつきを抑え、ビタミンCはコラーゲンの生成を促進するので、美肌にも効果的です。またビタミンAは気管の粘膜を正常に保ち、ビタミンCは体の免疫力を高めるので風邪の時などにも有効。黄色の色素にはフラボノイドの一種であるエリオシトリンが含まれ、ビタミンCの吸収を補助、また抗酸化作用もあるので、がん予防にも期待されています。ベータカロチンの含有量が、柿の約1.3倍、びわの2倍で、ピーマンと同等というのも驚きです。
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おいしいマンゴーの選び方
・赤い色が濃い ・香りが強い ・粒が大きいほどおいしい ※濃厚な甘さ、まったりとした食感、トロピカルな芳香が特徴のマンゴー。特に糖度は通常で約12度。実の柔らかい完熟した上物になれば約15度前後まで達すると言われています。
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早速話そう、豆知識 〜プロが知ってる国産マンゴーの「小ネタ」〜
・国内産と外国産の違い お手頃な輸入マンゴーに対し、国産マンゴーは、値段が高騰気味。甘さを筆頭に、輸入物とは比較できない格別な味わいなので仕方がありませんが・・・。その差は、ひとえに収穫方法にあります。輸入物は未熟のうちに収穫しないと日本まで輸入できず、国産マンゴーは樹上で完熟してから収穫できるので、これだけ大きな差が出てしまうそう。ここでおもしろいのが、国産マンゴーは「もう食べてもいいよ〜」という完熟を示すサインとして、自らの実を下にポトリと落とすところ。落ちた実だけがまさに食べ頃という訳です。すごいでしょ?地面に落ちて潰れないかと心配される方もいるかもしれませんが、あらかじめネットを張り、キャッチしてくれるのでご安心を。従って国産物は熟した季節のみの収穫になりますし、当然出荷時期も限定されます。その分希少価値が高くなるので、どうしても価格が高くなってしまうのです。
・辛い料理とマンゴー 唐辛子を多く用い、比較的辛い料理が多いアジア料理。お店で食べればよくマンゴーなどを使ったトロピカルジュースを目にしますね。これはその成分や甘さが料理の辛さを和らげるという働きがあることから出しているという理由もあるんだとか。単に名産品というだけではないんですね。
・マンゴープリンは“プリン”? マンゴー果実に、牛乳や生クリームなどの乳製品を合わせ、ゼラチンで固めるだけに、どちらかというとババロアの方が近いのかも。香港の広東料理店で生まれ、最初にそう名乗られてしまい定着してしまったため今更変えられないのでしょう。かのペニンシュラホテル内にあるチャイニーズレストランが発祥とも言われていますが、その真偽はよくわかっていません。ただこちらのお店が香港のマンゴープリンを一躍有名にしたともっぱらの噂です。
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