■きゅうりの種類 きゅうりは果実の表面につく白い粉の有無によって「ブルームきゅうり」と「ブルームレスきゅうり」に分類。ブルームきゅうりは、皮の表面にブルーム(果粉)と呼ばれる白い微少な粉をつけています。これを消費者の間ではよく農薬の付着に間違うようが、実はとんでもない間違い。この粉は元々素材に含まれるもので、水分の蒸散を防ぎ、水を弾き、実を環境の変化から守る性質があると言われています。生産量としては、かつて皮が柔らかく歯切れのよいブルームきゅうりが全割合を占めていましたが、近年は、皮がしっかりして色つやがよく、日もちするブルームレスきゅうりが圧倒的。日もちや見た目を重視したための結果そうなったとも伝えられています。どちらのタイプになるかは、接ぎ木の台木に使うかぼちゃの品種によって決定。最近ではブルームきゅうりを見直す動きもあり、一部では復活の兆しも見られるそうです。
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ きゅうりの隠れたパワー きゅうりは、主成分の90%以上が水分。でもビタミンA、B群、Cや、カルシウム・カリウム・鉄などのミネラル、食物繊維をバランス良く含んでいます。特にカリウムは、むくみを改善する効果や利尿を促す作用、体内に蓄積されたナトリウム(塩分)の排泄を促し、高血圧を予防する働きもあるそう。むくみがある時は、応急処置として生で丸ごとかじったり、乾燥したものを煎じて引用すれば効果があるかもしれません。またビタミンAは、活性酸素の働きを抑制する作用があり、ガンを防ぐ効果があると言われていて、さらにビタミンCは、肌や皮膚の老化を防ぎ美容に役立つ栄養素として最近注目を集めています。きゅうりパックなるものが一時ブームとなったのは記憶に新しいところですね。さらにきゅうりの青臭さの成分であるピラジンは、血栓を予防し、脳梗塞・心筋梗塞などに効果が見込めるともあります。
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ おいしいきゅうりの選び方 ・持ってそれなりに硬さがある ・全体的に緑色が濃くツヤがあり、イボイボが痛いくらいとがっているものが新鮮 ・太さが均一なものの方がよいが、多少曲がっていても味や栄養に変わりはない ・漬け物にはブルームきゅうりが適している
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・きゅうりを長持ちさせる保存方法の秘密 水気をしっかりふき取ること。水分がついているとそこから腐りやすくなってきます。そして新聞紙などに包んで野菜室に立て、蔓の切り口を上にして保存して下さい。ビニール袋に入れて保存する場合は袋の口を完全に閉じず、少し開けておいた方がいいですよ。牛乳パックを切ってそこに立てるのも便利。きゅうりは低温にも弱いので、冷蔵室ではなく、必ず野菜室へ入れるようにしましょう。
・かっぱ巻きの由来は、かっぱの大好物がきゅうりだから かっぱ巻きはきゅうりを芯に巻いた海苔巻き。なぜそう名前が付いたかというとかっぱの好物がきゅうりと言われているからだそう。なぜ好物なのかというと、きゅうりが夏祭りの神へのお供え物で、かっぱの起源が水の神であったことの名残だということです。
・きゅうりのヌメヌメは賞味期間のシグナル 冷蔵庫に入れっぱなしのきゅうり。いつの間にかヌメヌメになっちゃっていることがありませんか?これは水分が蒸発してきゅうりが腐敗した状態です。きゅうりは野菜でも水分の多い野菜なので、日保ちはあまりしません。早く食べるべきものなのです。
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