[2007/11/18(日)] 11月も終わり近くなりこのあたりもすっかり寒くなってまいりました。1階ロビーからもテトラポットに豪快に立ち上がる日本海の大波にお客様から歓声の声があがっています。今月は京都国立博物館で「特別展覧会 狩野永徳」を見に行くことができました。豪快さも緻密さも、全ての要素が楽しめる展覧会でした。打ち寄せては返す波を眺めながら飽きのこない気持ちに浸る心境と、緻密な人物描写などが描かれた大きな大きな屏風絵を揺れる蝋燭の灯りのなかで眺めていた昔の人の心境は、何かどこか似ているような気がしました。刺激的なこと楽しいことが手を伸ばせば沢山ある現代の世の中に暮らす私達と、暖房器具もテレビもミュージックオーディオも電気なんて全く無いなかで暮らす昔々の人々と。菊乃家から眺める日本海の波にも名作と言われる屏風絵にも、そこには「リズム感」「躍動感」があることが共通で、そのことが目にも脳にもいいのかなあなんて思いました。自然も凄いけれど、人の心を動かさんとする芸術もまたやはり凄いです。 |