▲若女将「お宿日記」
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記念日には記念写真を
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[2005/10/28(金)]
今日もスタッフと話をしていたのですが、お客様から私達スタッフが元気を頂くということも多々あります。
最近、記念日でお越しのお客様へ記念写真を翌朝プレゼントするサービスを始めておりました。お写真を撮りに私がお部屋に上がることも時々あり、そこでお話が弾んだりということが増えてきました。
今日もお客様から元気を頂きました。88歳と90歳のご姉妹、初孫さんのお宮参りでお越しの三世代ご家族、奥様の誕生日でお越しのご夫婦、ご友人の誕生日祝でお越しの女性5名様と。
記念日はもちろん、旅行自体が特別な日。記念写真のサービスを始めて、最近そんな思いに触れることが多くなってきています。
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旅の効用
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[2005/10/25(火)]
1日半お休みを頂いて、徳島へ旅行へ行って参りました。ですので本日の写真は、日本海ではなくて瀬戸内海です。
何年ぶりかで仕事抜きで旅行へ出て、“命の洗濯ができました”というのはこんなことを言うのかなという体験を持つことができました。
当館は、お客様にゆっくりとできたと心から感じてもらう為にあるべきで。そのことが前提にあって色々な施設や具体策や備品があって。だけれどもそんな本当の目的を見失って“手段が目的化”してしまってはいけないんだよなあなんてことを、帰り道の瀬戸大橋で視界一杯に広がった瀬戸内海に感動したときに、ふと忘れかけていたものが浮かんできたようなそんな気持ちで一杯になりました。旅にしかないリハビリ効果というのは、あるように思います。
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新築8周年記念日
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[2005/10/22(土)]
今日は10月22日。当館が今の7階建ての建物に新築して8周年目の記念日でした。本日は、お越しのお客様皆様へ、ロビーでお酒(樽酒)が振舞われました。8年。これからまた1日1日新しい菊乃家の歴史を刻んでいきたいと思います。今日は久しぶりに祖母と一緒に仕事をして、また館内の調度品に込められたちょっとした秘話などを聞ける機会を持てました。私にはまだまだ色々なことが新鮮で、そんなちょっとした発見も嬉しくなってしまいます。歴史や物語は大事だなあと最近思うのです。
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客室係さん
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[2005/10/20(木)]
今日はチェックイン時のフロントの様子を一枚撮ってみました。一番前が君子さん、それから右へ、のぶこさん、みちこさん、みわこさん、と並んでいます。皆、当館の宝ですね。当館の社是は「お客様の喜びを自分の喜びとする旅館づくり」です。定期的に開くミーティングでは社是社訓を皆で唱和しています。当館の客室係にも会いに、どうぞ菊乃家までお越しくださいませ。タイトルをクリックすると皆の笑顔がもう少し大きく見れます。
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同窓旅行
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[2005/10/19(水)]
秋になると女性グループのお客様が比較的多くなってきます。母娘のお2人様だったりご友人同士だったり、少し多いと6名様というお客様も何度かありました。
比較的ご年配の女性の方のグループで、大学時代の同窓生グループというパターンが最近続いています。「もともとの出身もさることながら嫁ぎ先により皆が散り散りになってしまっていて、こうやって1年に1回は旅行をしようねって言っていつしかずっと続けてるんです」そんなことを仰っていました。母も、出身や学校、旅館へ嫁ぐまでの勤め先はずっと大阪で、やはり今でもその頃のご友人方には時々会ったり電話をしたりして元気を貰えているように思います。私も学生時代の友達の支えはやはりとても大きく、少女のようにはしゃがれている奥様方を見かけてとても微笑ましくて、自分もこんなふうに友達と歳を重ねていきたいなと思いました。
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日の長さ
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[2005/10/16(日)]
日が暮れる時間がすっかり短くなってきました。夕方6時になるともうすっかり真っ暗になっています。
暗くなってしまいますと尚更、当館への道が分からなくなってきてしまいますよね。お近くまで来られて少し迷われた際にはお気軽にお電話にてお問合せくださいませ。ご誘導致します。
このお宿日記を書き始めたのが4月でした。あれから春、夏、秋と季節が過ぎてきて、またしばらくすると冬もやってきます。色々な季節の当館の表情をこれからもお届けしていきたいと思います。
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鍋料理〜「おじや」について
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[2005/10/15(土)]
昨日、当館の鍋料理を食べる機会があり、どうしてもここで宣伝をしたくなりました。当館の知る人ぞ知る名物料理が「ぼたん鍋」等の鍋料理です。「しし」のほか、「きじ」「かも」「大山地鶏」などがあります。これから県外の皆様へも平日限定で4名様からにはなりますがお披露目をしていきたいと思います。金額は、お料理のみですと7,350円、1泊2食の場合は現在の「さざなみ会席」と同じです。
創業者の祖父が、鉄砲打ちでした。私が小さい頃もよく猟仲間とキジを何羽もぶらさげて帰ってきては「きじ鍋」を囲んでの宴会が家で開かれていたのを覚えています。祖父の作るツミレは骨がまだ少し荒くて、子供の口には大人の食べ物に感じていました。海辺の宿ではありますが、そんな当館の歴史を秘めた料理が当館の鍋料理です。
なので、調理長のつくる鍋のダシは絶品です。蟹の鍋を食べれるのは11月13日からですが、蟹料理をお召し上がりになる場合は、カニスキが内容に含まれている「蟹三昧会席膳」「かにづくし会席膳」をお召し上がり頂きたいです。最後のオジヤが、本当に美味しいのです(泣)
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文化
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[2005/10/12(水)]
本屋さんに行くことが小さい頃から好きで、いつでもなんとなく立ち寄る場所としていつも私のそばにありました。「本屋さんは文化だと思う」ということを人と話したことがあり、その際に同様に「旅館も文化」という話になりました。当館から発信できる文化とはなんだろうかという思いがずっとあります。
素直であることは、そのぶん色々な対策方向などを吸収しやすく、だから前向きになっていけれる。そんな話を聞いたことがありとてもその話は印象に残っています。文化を、紡いでいく・保持していく。これからの旅館のありかたのように思います。
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季節の変わり目
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[2005/10/9(日)]
季節の変わり目は体調を崩しがちといいますが、私の周りでも体調を崩されている方が少し増えてきているようです。朝夕はだいぶん涼しくなりましたし、その反面、お昼になるとまだまだ車の中などは冷房をつけないといけないような暑い日が続いています。
気持ちを前向きに持つことと体調の良し悪しとは、やはり繋がっているように思います。秋は同じ過ごし易さでも春とはまた違う雰囲気があります。“はつらつと”というよりも五木寛之さんの仰るように「憂いを抱くことはマイナス思考というわけではなくそんなときもときには必要」なのかなと、そんなことを思いました。とにもかくにも体調管理は大事ですね。
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当館の2階について
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[2005/10/7(金)]
先日、湯上り処について触れた当館の2階には、そのほか「女性大浴場」と「宴会場」があります。そして中央奥には少し腰掛けるところがあり、夜遅くになってから、散歩帰りやお風呂上りのお客様がこちらで談笑する姿がよく見られます。私もこの場所が好きで、本当に時々お客様として自分の旅館に泊まったときにはなぜかここで話し込んでしまったことが何回かありました。学生時代の友達との旅行は、その当時も卒業してからも、女の子ばかりの旅行の夜の話はいつでも尽きないものですね。
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親子旅行
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[2005/10/6(木)]
ご高齢になられたお母様やお父様を連れられてのご旅行で、「親孝行にでもと思って」と仰って来られるお客様が年々増えてきているような気がします。お子様からのプレゼント旅行というパターンも増えてきていますし、そういった場に当館をお選び頂くのは私共としてもとても光栄で、改めておもてなしの心について気持ちが引き締まる思いがあります。
本日もそんな親子お2人で来られたお客様がありました。今日は特に爽やかな秋晴れの日になり空も海も青く澄み渡った景色がお部屋の窓に広がっていました。15時頃にお部屋にご案内をしてドアを開けた際に、すぐに見えた海をご覧になったお母様が息子さんに向かって、「わたしはほんに幸せじゃあ」と顔をくちゃくちゃにして仰ったのを目前で見て、なんともいえず胸が一杯になってしまいました。お歳はだいぶ召されているそのお母様を優しく気遣う息子さんの目がまた印象的でした。今日は晴れていて良かったなあとまた少し思いました。
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日本の海
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[2005/10/3(月)]
アメリカにお住まいの方から、この日記の日本海の写真をご覧になって、日本の海が懐かしくなったというお言葉をいただきました。カリフォルニアの海もいいけれど豪快でどこか大雑把な感じもあるビーチが多いとのこと。「日本の海には風情があります」と仰っていただきました。防波堤に座ってビールを飲んで友達と話して。。。そんなときに出てくる言葉は海の魔力かなぜか本音が出やすいと、そんなことを思い出されたそうです。
アメリカの海に私は行ったことがないですが、そのお話を聞いて、外国の海もなんだか見てみたくなりました。そう考えると同じ日本の海岸でも、水平線の向こうはハワイなどの南の島が浮かぶ大きな太平洋と、比較的近くに中国大陸があり昔から交流の歴史もある日本海とでは、水平線を眺めたときの気持ちが違うような気がしました。井の中の蛙にはならないようにしなくては。。
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芸術の秋
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[2005/10/2(日)]
先日、「ミュシャ展」なるものに行く機会がありました。島根県立美術館で11月6日(日)まで開催されています。正直、恥ずかしながら、偶然に美術館に行くまではミュシャという画家ついて無知の状態でした。実際入って歩いて見てみると、よく見たことのある女の子の絵などもけっこうあり、そのうちアールヌーヴォーという世界にすっかり惹き込まれてしまいました。全体的な雰囲気はもちろん細部の細部にまでほどこされた美への追求心に、足を進めるごとに感動体験を1つ1つすることとなりました。
見終わってふとなぜか、小さな頃、桜貝や外国のコインだったりをひそかに大切にしまっていた、そんな少女の頃の気持ちがちょっと思い出されるようでした。宜しければ観光の折にでも是非お立ち寄りになってはどうでしょうか。現在開かれているミュシャ展については
こちら
からどうぞ。
(c)Mucha Trust 2004
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長寿の祝い
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[2005/10/1(土)]
先日、私の祖母である当館の女将の喜寿のお祝いをしました。写真は、その際に出た鯛の姿造りです(時価にもよりますが15,000前後で別注を承っています)。
こうやって久しぶりに親族で集まると、命の繋がりについて少し意識するものがありました。曽祖父と曾祖母からはじまり、代が下がるごとに繋がりがどんどん広がっていきます。長寿の祝いというのは、ご本人のそこまでの人生に敬意をはらうという面はもちろん、単純に親戚同士が久しぶりに集うという意味でも、県外への就職などで散り散りになりがちな今の時代なかでは1つの良い機会になってきているということを改めて感じました。
ただ、やはり、上座の主人公が幸せそうにしている姿が一番良い光景ですね。
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