もともと私はモノ・道具の類が好きで、とくにヨーロッパの道具にあこがれます。車ではスウェーデンの旧型サーブ・イタリアのアルファロメオ.カメラではドイツのライカM2・スウェーデンの八セルブラット500Cなどなど…。
自転車はもちろん、ミラノのチネリです。チネリはそばにおいて置きたい。こよなく愛しい道具ですが、チネリの機能性を好き嫌いの判断基準にしているわけではありません。例えば、ライカよりキャノンのEOSの方が性能は上です。チネリより性能のよい自転車も沢山あります。カメラのライカも自転車のチネリもどちらかと言えば古いタイプのものではないでしょうか。でも・でも…、でもであります。性能うんぬんより、理屈ぬきで好きです。しいて言えば、味があります。
チネリの鉄のフレームのあの質感、アルミにもカーボンにもない美しさがあります。ロゴだってそうです。今の洗練されたロゴより、古いロゴのほうがよっぽどいい。とにかく、世界中の自転車のスタンダードとなったブランド・チネリです。
橋本聖子が、自転車でソウルオリンピックに出場したのも、古いお話ですが、プロレスの力道山がローマオリンピックでチネリに魅かれて、トレーニングにそれを使って走ったのも、私が景色を眺めたり、風を感じたりしながら、ぶらぶら走るのも、それぞれが、ロードレーサーに“ロマン”を感じたはずです。 以来私はずっとずっと、チネリが大好きです。
お話が変わりますが、日本でのトライアスロン発祥の地、米子市皆生温泉で全国から集結した鉄人たちが、過酷なレースに挑む、第25回全日本トライアスロン皆生大会が、この7月17日(日)に皆生温泉を中心とした鳥取県西部広域で、ボランティア スタッフと声援を送る人々との感動のドラマを展開します。
この競技で、我が大山ペンション村を自転車が快走します。このもようは次回ご報告します。
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